おかげさまで!還暦

2022年12月27日

西暦2021年 皇紀2681年 和暦令和3年辛丑年 の4月14日に満60歳となりました。

おかげさまで還暦を迎えることができました。

私は55歳くらいまで「おかげさま」という言葉を、あまり使ってこなかったような気がします。もちろん感謝の気持ちは持っていたし、感謝の言葉も発してきましたが、若い頃は心の底では、自分の力で達成できた、成功したんだという、傲慢な気持ちもあったような気がします。

4年前に新社屋を建てて社名変更するという私にとって大事業を乗り越えられた時も、公私共にお世話になっている先輩のご指導がなければ到底出来なかったし、父が亡くなった時も家族はもとより友人たちに助けられました。私1人では到底何も出来なかったでしょう。又、その頃から先輩、友人の推挙をもらい、いろいろな団体の役職を頂ける様になりました。本当に皆さんのおかげで今日の自分があると思います。

そんなことをしみじみ思うことが出来る様になったのは、いろんな経験をしてきたからだと思います。還暦を迎え身体は流石に衰えてしまいましたが、心は豊かになってきたように感じます。

この頃、自分でも涙もろくなってしまったなぁ!と思います。ドラマ、ドキメンタリー、苦労した話なんかを見聞きすると すぐ泣いてしまう自分が居ます。それは自分の経験値が上がったからだと思う。若い頃は映画「男はつらいよ」(もはや知らない年代が多いかな)を観ても、寅さんのおかしさと滑稽(こっけい)さを感じておりましたが、今観ると泣ける。寅さんの切なさ、優しさが分るというか、身にしみて来ます。また今プロジェクトXという番組も20年ぶりに4Kリマスター版として再放送されている、いろんな事業に関わった人たちのドキュメンタリー番組で、20年前の当時も感慨深く見ていましたが、還暦を迎えた私はもっと違う感想を持つことができるんだろうと思います。

60年生きてきた中で嫌なことや苦しかったこと悔しかったこと理不尽だと思ったこと、もちろん楽しかったこといろんな事を経験し、共感できる経験値が上がってきたことで、他人の苦しみ、悔しさ、苦労を感じ取れて泣いてしまうと思います。

周りの皆様のお陰様を持ちまして60年生きてこれました。本当にお陰様という言葉が身に沁みます。1人では生きていけないし何も出来ないんだと思えるようになりました。両親の愛情のおかげ、妻のおかげ、家族のおかげ、応援してくれる先輩、友人のおかげ、社員のおかげ、周りの全ての人達のおかげで、やっと還暦です。

この「おかげさま」のご恩を周りにお返しできたらと思います。

関節はパキパキ音を立てるようになり、歩いていても何にも段差がない所で躓(つまず)いたり身体は衰えてきたかもしれないが、

四十 五十は 鼻たれ小僧

六十 七十 働き盛り

という言葉もあります。あと二十年は颯爽と生きて、残りの二十年は優雅に生きていきます。

目指すはダブル還暦!次の辛丑年まで 後たったの60年だ!

社員と社員のご家族からお祝いの寄せ書きを頂き感激の爺